魚の色覚

HARU

2009年08月15日 04:20




今回は上のシーバスの話です。

ただ、その前に・・・・
前に書いた魚の色覚についての記事「カラーセレクト」が少なからずインパクトがあったようで、メッセージ等でご質問を数件頂きました。

多少の誤解もあるようですので補足を。
(興味ない方は次の写真のとこくらいまですっ飛ばしてください)

特定の波長の光に反応する錯体細胞といわれるセンサー。

人間は3種類あります。
1番感受性が高い波長はそれぞれ異なり、その波長の光は我々が赤・緑・青と認識するものである。

物を見たとき、これらの3つの錯体のどれがどのくらい反応する(しない)の組み合わせで色を認識します。

少々複雑になりますが赤と緑の錯体が反応し、青が反応なしだと黄色~橙色~茶色。
緑と青の錯体だと我々はシアンと認識します。

カラーテレビの仕組みと一緒です。

ちなみに同じ強さの赤・緑・青の光を重ねると「白」を認識します。

つまり・・・「○色のセンサー(錯体)を持つからといって○色を非常に意識する」ということではありません。

錯体の種類が多ければ「微妙な色の違いを認識できる」ということです。

先に人間の錯体は3種類といいましたが、ほとんどの動物・魚が4種類です。
しかも下の図を見てください。人間の錯体の反応波長を大雑把に書いてみました。



青のピーク(山の頂点)に比べ、赤と緑のピークが非常に接近しているのがお分かりでしょうか。
実は我々の錯体は進化の過程で
 4種類 → 3種類 → 2種類 → 3種類と変化してきたからです。

2種類の動物に比べ、3種類の錯体を持つ人間は緑・赤の色の違いが認識しやすくなってます。

これは緑の葉が茂るなかで赤く熟れた果実を見つけやすいということです。

話がそれました。
魚の話ですね。

魚類はほとんどが4種類の錯体を持っています。
これは浅く澄んだ水域に生息する魚ほど顕著です。

人間とは違いもともと4種類ですから反応波長のピークは均等に配置されてます。
そして長波長側(赤側)はあまり我々とはかわりません。
短波長側(青)は深く、我々が紫外線と呼ぶ見えない波長域まで色を認識できます。


もうひとつ重要なこと。
錯体は反射してくる光の波長を読んでいるので・・・・光源がないと反応しません。

つまり夜間など光源がない場合は錯体ではなく、物の明暗に反応する光センサー(桿体)で物を見ますので色覚はほとんどありません。
(ただし、今の世の中、全くの暗闇はあまりありませんね)

私がレンジ・サイズ・アクションに比べカラーチェンジは後回しにすることが多い理由がご理解いただけましたでしょうか?
それでも光線量の多いデイゲームでは意識します。
我々と魚では色覚が異なるということを認識した上で。



さて、実釣報告。

先だっての避難勧告が出るほどの豪雨の中、生月でしとめたマル。





陸から流れ込む雨水のため海は真っ茶色。
潮流の早いところは濁りが少ないと読み、そのエリアに向かう。

予想通りうっすら白く濁っている程度。

まずはアムズデザイン(ima) sasuke SF-120 裂波のただ巻き。
カラーはボラ。

約100m釣り歩くが無反応。

「ボトムか?」とも思い、コアマン(COREMAN) PB-30 パワーブレード30gでボトム攻め。
さっきの100mを釣り戻るも無反応。

ならばとsasukeに戻し、ジャーキングで攻める。
ボラカラーの黒い背中が薄濁りのなか最高の視認性をみせる。

と、突如sasukeの下から「我慢でき~ん」っとばかりにシーバスが突き上げる。

してやったりの1撃!

同sasukeでもう1尾追加。


やっぱりカラーチェンジはレンジ、サイズ、アクションを試してからですね。




アムズデザイン(ima) sasuke SF-120 裂波

非常に「使いやすい」ルアー。ただ気をつけないと「とりあえずsasuke病」になります。塗装が弱いといわれますが・・・?今回写真に写っている私のsasukeはもう半年以上(磯で)使い倒してますからね。そりゃ剥げるわな(笑)





コアマン(COREMAN) PB-30 パワーブレード

これね、結構根がかりしないんですよ、ホント。ネムリのはいったフック効果・・・というよりもボディ形状がいいんでしょうね。






今回のタックル
ロッド:シマノ(SHIMANO) GAME AR-C S906L
リール:シマノ(SHIMANO) 08 ツインパワー 4000S
メインライン:デュエル(DUEL) X-ワイヤー 1.5号
リーダー:サンライン(SUNLINE) ソルトウォータースペシャルシステムショックリーダーン25LB 


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