釣りのことは魚に聞け
まぁその通りで実体験を積むことは良いことです。
「すべては魚が教えてくれる」
といったところでしょうか。
ちょっとでも時間ができたときは釣りに行くに限ります。
少し前までは夕マズメ、近所の野池でバス・・・というのが定番でしたが、最近は日も短くなったのでそれもできなくなりました。
そうなると、どうしても近場、つまり湾内シーバス・・・となります。
しかしながら、いつもの場所で、いつものルアーで・・・
しかもフラっと行ってポロっと釣れてしまい、即終了納竿してしまうので、なんの技術革新もありません。
そんな中で
そんな中で発見したことといえば、
Rapala(ラパラ) フラットラップ10。
これはいいですよ。ちなみに先の「いつものルアー」とは
フラットラップ10、カラーはFSRD(イワシ)です。
なんか最近
コッチや
コッチ方面に行ってしまったラパラ氏に寂しさを感じていた私にとっては、ちょっと安心・・・なテイスト。
ラパラといえばバルサにホイル貼り。それが1番に決まってます(笑)。
「そんなノスタルジーよりも性能だろっ!」って声が聞こえてきそうなので、フラットラップ10の実力を解剖していきます。
まずは見た目の最大の特徴、ボディ側面を平面に仕上げた「フラット・サイド」から。
ウチワでパタパタ扇ぐと風がきますよね。では同じ大きさの丸い風船で扇ぐとどうでしょう?(扇ぎにくさは別として。)
ウチワ(フラット・サイド)の方が、丸い風船(カーブ・サイド)より強く多くの風がきますよね。
おわかりですね。
ルアーの場合、ボディ側面を平面に仕上げるとかき回す水の量・勢いが変わります。
実際にはボディ側面の形状のみの話ではないので、「発生する水流が違う」といった方がいいかもしれません。
フラッシング効果も違います。
カーブ・サイドではどんな角度でも、どこか一部がいつも光を反射しています。
対してフラット・サイドはある角度になった途端、フラットな面全体がギラっと反射します。
どちらがどう良い・・・ということではありません。
インパクトに違いがあるのは間違いない事実です。
次にアクション。これは買ってご自分でお試しください(笑)。
(実はアクションというのは元々文章では表しにくく、さらにリーリング・スピードで変わるという特性がありますので、ここで書く意味がないと思いまして・・・。)
レスポンス。これは非常に良いです。
バルサの恩恵という奴です。。
このフラットラップ10を使ってみて改めてバルサというボディ・マテリアルの素晴らしさを思い知らされました。
レスポンスの話ではなくなるんですが、バルサを使用したルアーはアクションをつけたとき、中空ボディとは明らかに慣性の付き方が違います。
(きちんした実験データもなしに言うのは抵抗がありますが)おそらくはウェイトの局在具合の違いによるものだと思います。
そしてさらにバルサの素晴らしさ。
おいしい~~着水音が出せます。これはフラット・サイドな形状も関係してることでしょうけど。
ちなみに・・・おいしい着水音を出すためにはフェザリング(orサミング)テクニック必須ですので。
「でも、いくらそのあたりがスゴくても、使えてナンボだろ!」
そんなツッコミが来そうなタイミングなので、次は飛距離。
「飛びます」というか・・・「飛びません」・・・という程以上には「飛びます」(笑)。
必要最低限・・・なんてレベルでは
ないくらい飛びますが、カッ飛びではありません。
最初にキャストしたとき、飛ぶんだけど・・・
その感想を正直に書くと
「あ~~まぁ、バルサの良さを殺さないようにボディに組み込める重心移動システムのサイズを考えるとこんなもんだろうなぁ~。ラパラのデザイナーさん頑張ったよ。」
ところが後日、これが
「ラパラのデザイナーさん、あんた
天才」
に変わる。
なぜかというと、そう・・・
このフラットラップ、
固定重心!!
浮力、アクション、レスポンスを殺さずにこの飛距離を出すために、ボディおよびリップ形状、ウェイトのサイズおよび位置・・・はっきり言ってこれ以上の物はできませんよ。
重心移動システム搭載のプラスチック・ミノーには飛距離では負けるものの、その距離の差(そんなには違わないが)は、重心移動システムにはない、固定重心によるメリットで軽くチャラです。
フラットラップ10、2010年もっともシビレたルアーになると思います。
(ちなみに2009年はO.S.PのBRITZ MRでした)。
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