前回アクションの話をしましたが今回はその続きで。
アクションの突然の変化がバイトを誘発する・・・ということに関しては全く否定するつもりはありません。
これはバス・フィッシングをやっているとよく体験することで
例えば・・・
着水後、長めのポーズからのワンアクション。
クランクベイトを障害物にコンタクトさせる。
スピナーベイトにおけるステディリトリーブからのカーブフォール。
これらの直後にバイトが多いという事実。
(というか、そうやって得たバイトの方が嬉しいのでよくやってしまう)
しかしながら・・・当然、
単純にアクションに変化をつければ良いというものではなく・・・
想像してみてください。
膨大な量のベイトフィッシュが固まっている場合。
それらを狙う捕食者はどうやって襲うベイトフィッシュを選んでいるのか?
群れの中で「特異な動き」をしたやつに襲い掛かる。
昔から釣り人がよく口にする言葉ですね。
実は私・・・これに関してはガチガチのアンチ派です。
何故なら
(あくまで私の個人的な考えを書きますね。自然界のことなんで例外ありです。)
捕食者はベイトフィッシュの群れについてる訳ですから、ベイトフィッシュの群れ自体を偽物だとは疑っていない状態です。
この状態で他とは違う「特異な動き」のやつに手を出すというのは、偽物を捕まされる可能性
大・・・ということ。
偽物とはつまり針のついたルアーですね。
「本物」と判断したものと違うものは・・・「偽物」である可能性を多分に含んでいるということです。
厳しい自然界で生きる者は「ローリスク・ハイリターン」に行動しないと生きてはいけないと私は考えます。
(理想はノーリスクです)
「でも弱ったやつとか食われるけど、あれは周りと違う動きやん!」って思った方・・・いらっしゃいますよね。
あれは捕食者が経験上(もしくは本能的に)
「あれはチョロいぜ」っと判断しているもので、「特異=特に異なる」動きではなく、本物がする範疇の動きです。
つまりこういう状況では捕食者が
1.本物と判断している条件を踏まえつつ
2.捕食しやすさをアピールして狙いを定めさせ
3.なおかつ、捕食者たる本能を刺激するエッセンスを適度に(あくまで少量)加えること
が有効。
これら3つの調合が上手くいったとき「爆釣」となり、釣り人は至福の時間を過ごせる。
・・・というか、
「ベストの調合を見つける」という過程が釣りの最も楽しい部分だと思います・・・が、皆さんどうでしょう?
ちなみに写真はOSPのハイピッチャー(3/4oz)で釣ったバスです。
立ち木にコンタクトさせてバランスを崩させたのち、「微妙なアクション」を入れて釣りました。
ただ巻きでも釣れた個体かもしれませんが、満足度が違います。
さらにちなみに・・・
明日から仙台の山に入ります。
目的はヤマメ、イワナのフライフィッシング。
久々の本職です(笑)