リーダー・ノットについて(その4)
東のサーフを打ちに行きましたが50cmクラスのシーバスが3匹と貧果でした。
満ちこみの時間に入ったのでちぎれ藻がすごかったですよ。
キャストして着水後、藻がかかる前にシーバスが見つけてくれるとヒットするという「何だかなぁ」な状態。
藻がかり対策としてシングルフックのメタルジグでいくという方法もあるんですが、個人的にあまり好きな釣り方でなないので不採用。
下げで離岸流が強く出た時に攻める・・・というのが正解だったかも。
さて、ノットの話(その4)です。
いきなりなんですが、もし釣り場で釣り人に出会ったら、どこを見ますか?
「すげー発売されたばかりの新型リールやぁ」
とか
「すげー高そうなロッドだな。」
など・・・
私は、ほとんど気になりません。
リールに関して言えば番手、ロッドに関して言えばレングス(長さ)を見るくらい(つまり見るっちゃ見ます)。
ルアーに関してはほとんど気にしません。
じゃどこ見るか?・・・っていうと私はリグり方(仕掛け)を見ます。
特にノット。
ノットを見ればその人のレベルが分かります。
レベルって言うとなんか「上から目線」的ですが、釣りに対する姿勢といいますか、モチベーションといいますか。
ノットがきちんとしている人は、やはり釣りに対して真剣な人。
例え本人が力を抜いて釣りしていたとしても実に様になっているものです。
そんな人が自分と同じノットなのにやり方が違ったりすると、もう興味津々の大興奮(笑)。
いわゆるコンセプト違いというやつです。
そんなことを気にしている私が自作の汚いノットをブログに載せるのには抵抗があったのですが、載せないで説明するのが無理と判断しましたので載せたわけですが・・・。
その私のFGノットをみて「汚い」ということ以外に「違和感」を感じた方も多かったのでは。
それは「締め込まない」という点。
FGノットをする場合、力いっぱい締め込む方法があります。そのためのグッズもあります。
ラインが切れる寸前まで締め込む方法をなぜ私がとらないか。
その理由の一つは強度限界での断絶まで猶予が欲しいから。
過去の経験において餌釣りやバスフィッシングでのフィネスで私が細ラインを使用する際、フロロカーボン(以下フロロ)よりもナイロンと相性が良かったという事実。
伸びの少ないフロロの「切れるときは簡単に切れる」感よりも伸びのあるナイロンの「これ以上やったら切れるなぁ~~~~ぁ~~~~ほら切れた」感の方が好きなんですね。
ですからノットも荷重がかかって徐々にノットが締まっていき、限界まで締まったら切れる・・・という感じが欲しいのです。
FGノットなんて締まれば締まるほど抜けにくくなりますし。限界まで締めこんでおくのは「後は切れるだけ」って状態にするわけで・・・それはただ寿命を縮めているようで。
「しっかり締め込まないと抜けるじゃん」と思う方。
抜けませんよ。
だって渾身の力でギュッと締め込むとき・・・・抜けないでしょ。
だったら魚がひっぱっても抜けないってことです。
つまりある程度締まっていれば、そこから先は心配しなくても抜けないんですよ。
力がかかればかかるほどノットが締まって摩擦力が増し余計抜けにくくなるだけです。
締めこんだ場合と締め込まない場合。
引張強度にほとんど差はないと思います。
ただ衝撃に対する強度には少なからず差が出る(出そうな)気がします。
補足:とはいえ・・・私の編みこむときのテンションはかなり強めです。
あと、締め込みの最初~前半と後半~最後はテンションを変えています。
もうひとつ締め込まない理由。
締め込む時にリール側と余り側の2本のPEラインを締めこみますが、強く締め込むと互いが強く押さえ込み合います。
PEラインというのは横からの力に対してはあまり強くないので、必要以上に締め込むのはあまり気が進みません。
そして一番気になるのは、均一に締め込めるか?ということ。
ゆるく巻きつけて後で締め込む方法だと、うまくやらないと均一に締め込めない場合があります。
先に後半部分が締まってしまうと、前半部分はそれ以上締まりません。
締め込みがゆるい部分が残ると、キャストを繰り返しているうちに緩みがノット全体に広がっていくので「抜け」の原因になります。(専用の潤滑油等があるのはこれを防ぐ狙いもあります)。
だったら最初からテンションをかけてきっちり締め込んでいった方が・・・というのが私の考えです。
先にも書いた通り私は場所によってテンションのかけ方を変えていますが、その調整もできます。(ゆるく巻いて締め込む方式だと何回かに分けてやる必要があります。)
他にもいくつか理由があるんですが、そろそろ皆さん飽きてきたでしょうから(笑)。
ただ、これらの考えはFGノットに対する「今現在」の私の解釈であって、今後変わる可能性は十分にありますので(念のため)。
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