リーダー・ノットについて(その3)

HARU

2010年03月13日 03:09

(今回はやたらウサン臭い言葉が出てきますが気にしないでください。なんかそんな気分なので)


釣りとは魚のシンプルな思考と、自然という複雑な環境が入り交じっているからこそ面白いと思ってます。

魚は思考がシンプルなだけにある程度予測ができ、それを利用することが可能です。
これがもし全く訳の分からないものだと「偶然」にしか釣ることはできません。
偶然ではない。
ここに「狙って釣る」という面白みが生まれます。

そしてシンプルが故に我々とは違う思考・・・
つまり「完全には予測できない」ということが「予測する楽しみ」を生んでいると思います。

そして
「天候」「温度」「光線量」「風向き」・・・等、「同じ条件の日など二度とない」といえる程の多様なバリエーションを持つ自然環境が再現性のない世界を作る。

再現性のなさ。つまりは統計法による仮説検定など無理であろう世界。
だからこそ釣り人には「直感」や「センス」が重要な武器となる。

・・・な~んて思ってます(笑)

魚を・・・いや、自然を相手にする以上、「なんか・・・こうだろ」とか「なんとなく」といった「直感」(それも野生の勘)が好結果をもたらすことがあるのも事実。

それはそれで大事なものですが、それだけで満足いく結果(楽しさ)が得られないのも事実。

釣りの中で「直感」的なものが一切許されず、「なんとなく」行われる手技が皆無なもの・・・
それがノット(結び)だと考えています。

ノットはそれぞれコンセプトがあります。
違う言い方をすれば、まずコンセプトがあり、それによってノットが選択される。

例えば「とにかく強度重視」というのであれば1時間かかろうが、道具を使おうが、釣り場でできなくても強度に優れたノットを選択すればいい。

例えば「とにかく速く」ならば、(狙った魚がとれる範囲で)強度劣化など関係なしのササッとできるノットを選択すればいい。

例えば「60%強度が落ちますよ」というノットが悪いかというと、3倍強いラインを使えるのであればそのノットを使うことは「アリ」なのです。

他方、同じノットであっても抜けない理由の考えは意外と個人差があるもの。
そのノットの強さの理由にも人それぞれのコンセプトがあります。



私が理想とするノット。

それは
 ・(ラインカッター以外の)道具を必要としない
 ・何度やっても強度劣化の程度にムラがない
 ・速く結べる
 ・力が加わると徐々にノットが締まっていき、限界まで締まると切れる
であります。

とここまで振っておいて・・・


前回のこやつですが



リーダーとメインラインの結節はFGノットを使用しています。
今や私のリーダーとメインラインの結節はFGノットなしでは考えられません。

そしてちょっと引っ張りすぎましたが(笑)

「指ハブ」



口に指を入れて、



しっぽを引っ張ると指が抜けなくなります。



こんなふうに編んであります。



なぜ抜けないか分かります?

力が加わると編み込みがギュッと締まるのはお解りですよね。
指ハブが細くなりますので指にギュッと押し付けられます。

指を押さえる力が強くなるから抜けない??

間違いではないのですが、もう一声欲しいです。

引っ張られるほどに指ハブが細くなり
「指を押さえつける力が強くなる」+「指と指ハブの接触面積が増す」という2つの効果で摩擦力が増し、抜けなくなります。

これって・・・

FGノットが抜けない理由そのものだと思うんですよね。

同じFGノットでもいろいろと人によってコンセプトが違いますけどね、私はそう考えます。
(つづく)

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