メバルの時合い

HARU

2011年02月24日 00:11

魚というの生き物は、いつでも「やる気満々っ!」でいるわけではなく、

「見つけ次第、なんでも喰いつくぞ」という高活性状態と「あ~~なんにもしたくねぇ」という低活性状態を繰り返してます。

やる気満々の高活性状態になるタイミングを「時合い」といい、釣り人は高釣果を求めるため常にそれが「いつか?」と頭を悩ませます。

海の魚はタイダル(潮の干満)の影響を常に受けるためか、時合いであるかないかの差が顕著に出る傾向があるように思います。

加えて海というのは(例えば小さな野池と比べて)大きく、そこいら周辺に全く(狙っている)魚がいない状態も発生します。

うまく時合いに当たれば「魚が口開けて待ってる?」というようなウハウハな釣行になるし、外せば釣果0ということにもなりかねません。

「じゃ、その時合いはいつ?」

という質問が一番困ります

どういう種類の魚の
どういう状態にある魚を
どこで
何を使って
どう狙うのか?

これらが複雑に絡み合っているので答えようがありません。

細かい状況やそれぞれの好みは本人のみ知るところなので

「自分の足でデータを取り、一生懸命考察し、時合いを予想し、それが正しいかどうか実釣にて検証する。」

それが正しい釣り人の姿勢だと私は思います。

「時合いって面倒くせえ」

いやいや、便利なものでもあります。

私は自分の実力不足で低釣果に終わっても
「時合いじゃなかった」
って言い訳にして使ってます(笑)。

だいぶ話がそれましたが
メバルの話へ。

私が今やってるのは餌を求めてシャローに刺してくるメバルに対してハードルアーでアプローチするスタイルです。

使用ルアーはミノーとリップレスベイト(シンキングペンシル:以下シンペン)。

狙うは高潮位のシャローエリア。

さらに付け加えるなら、ディープエリアの隣接した海草の生えた潮通しの良い岩礁地帯。

そういう場所での私の考えるベストの時合いは

「下げ潮が効き初めてしばらくして

    から

人間の目(もちろん照明なし)でボトムが見えるようになるだいぶ前」。

・・・というわけで

その時合いを狙って釣行し、前回の尺メバルを釣ったわけです。



その場所は25cmクラスなら釣れていたので尺もいるはずと時合いを絞って狙いました。

時合いがくるまで釣れないことを証明しないといけないので、自分が想定した時合いになる前も真面目に釣ってみるとチビしかヒットしませんでした。



しかも磯際をタイトに狙わないとバイトしてこない。

沖目の離れ根際を狙うとアラカブ。



ルアーはすべてTOTO42。

シンペンではバイトがあるものの乗らない。

しかしながら差があるようにも思えない。


そして・・・私が思うポイントの核心部分へ。

想定したヒットゾーンが少し沖目であるため飛距離を考慮しシンペンを使うことに。

最近お気に入りのStorm フラッタースティック04(ラパラ FSM04)。カラーはGLCD(夜光キャンディ系)。

カラー選択理由は「気に入っているから」。理由はない。カラーに関してはこの時点でなんの傾向も掴めていないし。

そしていよいよ想定した時合い突入。

最高潮位時間から30分。ノーヒット。

「はずしたか?いやいや、いい流れが出始めてからはそんなに時間が経っていないからまだまだ・・・」

そうは思っても当日は潮が大きく時合いは短いと予想していたので焦る。

5分ほど集中力維持の理由もかねてポイントを休める。
「時合いは短い・・・」
こんなに長く感じる5分は久しぶり。

我慢できそうにないので、思い切ってリーダーをカット。新しいリーダーに交換。

とはいえ・・・リーダー交換に5分もかかるわけもなく・・・

頑張って我慢(笑)

5分後、まだ良い流れがでている。

ワンド出口付近のバイト予想ポイントよりかなり沖目にキャストし、コースを整えながらリトリーブ。

「フッ」と軽くなった感じが一瞬したと思ったらズッシリ重くなる。

フッキング!

最初は重いだけなので「海草?」と少し不安になるものの、根が近づくと一気に持っていこうとする強い引き。

散々セイゴで試してきたファイトスタイルで寄せる。

そしてランディング。

ライトを点けて魚体を確認してガッツポーズ。
(うれしかったなぁ~)

尺メバル。フラッター丸飲みやんけ。



そこからが凄まじく・・・

尺メバルリリース後すぐにフラッターのカラー交換。CLOにする。

すると数投後、今度はワンド内の別の流れでヒット。これも25cmクラスの良型。



次にカラーをもう一度GLCDに戻すとやや型は落ちたものの、またもやガッポリ喰いついてくる。



トータル25cmオーバーだけで5匹。

リップ付きのミノーを試し始めたところで時合いが終わったのかバイトがなくなる。
(もう一度シンペンにしてもバイトなし)

時間にして約30分。

濃厚!!

そしてその後・・・イヤな作業が待っている。

そう・・・時合いが過ぎたということを確認する作業。釣れないのを証明する=釣れない釣りを続ける。

幸運にも?ボトムが見え始めるまでノーバイト。

車まで帰りながらちょこちょこ釣ると磯際でチビが数発。



あの連続ヒットを我がテクニックのなせる技!なんて調子に乗るつもりはありません(笑)。やはり時合いとみるのが妥当と思います。

そしてそれを絞り込めたんじゃないかと思うとちょっと満足感に浸れる。

しかしながらそこには少なからず「運が良かった」的要素が含まれるのは事実。

帰り道では「運を使い果たしている」ことを想定してかなり慎重に運転して帰りました。


ロッド:メジャークラフト Zaltz(ザルツ) ZAT-T762M
リール:ダイワ(Daiwa) ルビアス 2004
メインライン:東レインターナショナル(TORAY)ソラロームスーパーエギングPEアップグレード0.6号
リーダークレハ(KUREHA)シーガー 2号

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