パックロッド、真の姿

HARU

2007年12月21日 22:27

パックロッドって、どう思われます。

出張先でこっそり釣りに行く為のロッド?
ホントは1ピースか2ピースロッドが使いたいのに我慢して使うロッド?

あくまでも僕の個人的なものですが

「ルアーマンは1ピース信者が多い」という法則があります。

つまり、ロッドの性能は
1ピース>2ピース>3ピース>4ピース以上のパックロッド(マルチピースロッド)
に違いないというもの。

フライ界では実は3ピース、4ピースでも何の抵抗もなく使っている人が多いんですよ。
しかも、長くても9フィートのロッドをですよ。
「そりゃ、投げ方が違うからやろ!」っというあなた。そのとおり!

だけどそれだけじゃないんですよ!

カーボンロッドっていうのは、カーボンシートをまいて作ってありますよね。そのカーボンには違う弾性のものが数種類あります。

ぐるりとシートを巻いただけではテーパーをきつくするか、ゆるくするか、もしくは太く巻くか細く巻くかしかロッドのアクションを変えれません。そこでぐるりと巻かれたシートの上に細いカーボンのテープを巻きつけていきます。このテープの巻き方や巻く位置、テープの素材の違いによってロッドアクションがつけられます、たぶん(私はブランク屋さんではないので)。

ここからが本題です。
1ピースの場合、最初にぐるりと巻いたベースのカーボンは1種類です。チィップからロッドエンドまでカーボンの弾性は同じです。

チィップは限りなく柔らかで、バットは鬼のように固く。。。といったロッドを作りにくいことがわかりますでしょうか。

ところが

例えば3ピースの場合、チィップ、ミドル、バット各ピースのカーボン弾性を変えれます。
極端な話、チィップはグラスでミドルは低弾性カーボン、バットは高弾性カーボンってのもできます。

1度でもロッドビルディングをされた方はお解かりでしょうが、ビルダー側からすれば非常に自由度があります。

意図的にピース間の素材を変え、妥協ないロッドを作り上げる。

パックロッド(マルチピースロッドといった方がいいのかな?)の真の姿
お解かりいただけるでしょうか?

下のこれ、意図的に3ピースですよ。
それぞれのピースが別々の性格を持ちながら1本のロッドとして最高のバランスに仕上げているところは流石。

シマノ(SHIMANO) GAME AR-C S906L

たかだか9ftのロッドをわざわざ3ピースにする理由。使えないロッドは作りませんよ、このメーカー。





強度的に弱いんじゃ?って方。
その通りです。もし数100kgの魚を釣るのであれば。。。

重くなるんじゃ?って方。
その通りです。ジョイントが増えた分、重量が増します。ただリールとのバランスで相殺される範囲です。数10g重くなるだけで最高のアクションが手に入るとしたら。。。

ジョイントの緩みを確認するのは2ピースとて同じこと。
これ塗っときましょう!

ティムコ(TIEMCO) フェルールワックス

ロッドが抜けて飛んでったり、逆に抜けなくなったりしないように。たった640円です。薄く塗ってくださいね。





私が使ってるロッドも紹介します。
8ft3inのエギングロッド、6ピースです。

はっきりいてこれは出張先で「仕方なく」使うロッドではありません。(お勧めロッド参照)

湾人 WANDO VACANCE(バカンス) VS836FEG

本気釣り用です。






このようなマルチピースのロッドのいいところをもう一つ紹介しましょう。

遠征に行ったとき、ロッドの破損が怖いもの。
マルチピースは手荷物として機内へ。乱暴に扱われる心配はありません。

しかも到着後、預けていた荷物がなかなか出てこない仲間より先にGo!

一足先にレンタカーを借りて仲間のもとへ戻れば貴方の株があがりますよ!


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